FXのブレイクアウトとは?
FXのトレード手法に、「ブレイクアウト」というテクニックがあります。
これ、最初は、ちょっと理解できなかったんです。
今の値段より高くなったら買う(安くなったら売る)というのが、ブレイクアウトの基本的な考え方
FX初心者だった頃の私は、「えっ?」という感じ。
「なんで、高くなったら買うの? 安くなったら売るの? 普通、逆じゃない?」と思いますよね。
でも、百聞は一見にしかず、このチャートを見て下さい。
チャートの前半では、30pipsほどの狭い値幅で、揉み合った動きが続いています。
そして、一気に下げだすと、大きな動きになって、200pips以上も下げました。
為替のトレードをしていると、こういう動きに、よく出くわします。
お笑い芸人とかが、一気に人気が出たりすると、「ブレイクした」と言ったりしますよね、
FXのブレイクアウトは、そんな急激な変化、グイグイと一気に動く値動きが出たら、その方向について行く手法です。
上のチャートだったら、前半部では様子見、下にブレイクしたのを見計らって、86.65あたりで売りエントリー、まさに、「今より安くなったら売る」手法です。
出遅れ感があるかもしれませんが、それでも100pipsくらいは抜けそうな相場、そして、FXではそれで十分、100pipsなら大勝利です。
ブレイクアウトのメリット
ブレイクアウトを狙ったトレードでのメリットは、なんと言っても、簡単なこと。
動きが出た方について行く
→ 上に動いたら買う(高くなったら買う)
→ 下に動いたら売る(安くなったら売る)
上に動くか、下に動くか、そういう予想はしなくてもよいのです、というか、そういう先入観を捨てて、波が来たら、それに乗る、単純にそれだけ。
じつは、初心者向きなトレード法ですね。
ブレイクアウトの「だまし」
一見、シンプルで、誰でも勝てそうなFXのブレイクアウトですが、一つ落とし穴があります。
ブレイクアウトの「だまし」と呼ばれる現象です。
ブレイクしたを思ったら、そんなに勢いがなくて、思ったほど動かなかった、フェイントをかけられた感じ、そんな値動きを「だまし」と言います。
この「だまし」に引っかかると、元より高い値段で買う(安い値段で売る)ため、不利なポイントでエントリーするブレイクアウトは、損切りで終わることも多いです。
ブレイクアウトで勝つためのポイントは、いかに、この「だまし」を回避するか?
これにつきます。
ボリンジャーバンドを使って「だまし」を回避
どうしたら、ブレイクアウトで、「だまし」を回避できるのか?
ボリンジャーバンドを使って、狙いをつけるテクニックを紹介したいと思います。
上でも使った、こちらのチャート、値動きを表すローソク足の上下に、7色の線が見えますね、これがボリンジャーバンドです。
ボリンジャーバンドとは、中央が移動平均を表す線、そして、その上下が値動きの幅を表す線で、理論上、大半の値動きが、このボリンジャーバンド内に収まります。
上のチャート見ると、前半では、ボリンジャーバンドが引き締まり、大きな動きが出たところで、わっとボリンジャーバンドが広がってます。
ボリンジャーバンドが引き締まって狭くなっていると、それは、大きな動きの出る前兆、
そういう場面に出くわしたら、動きが出るのを待ってブレイクアウトを狙いましょう、上手く波に乗れることが多いです。
なぜ、ボリンジャーバンドで、「だまし」を回避できるかというと、大きくブレイクするには、揉み合いが必要だからです。
値動きが揉み合いっている場面では、売りと買いがせめぎ合って、拮抗しながら力をためています。
綱引きで、両側から引き合って、拮抗している時って、あまり綱は動きませんが、両側から、ものすごい力がかかってますよね。
そして、一方に傾きはじめ、負けそうな片方が諦めたところで、一気に、ダダダッと動きます。
ボリンジャーバンドが引き締まっている時も、綱引きと同じです、両側から力がかかって狭く狭く引き締まりながら、売りと買い、どちらが勝つか、そんな戦いの真っ最中なんです。
だから、ボリンジャーバンドが狭くなって、値動きが揉み合った後は、大きな値動きの出やすく、その瞬間は、ブレイクアウトのかっこう狙い目です。
ブレイクアウトの利確
最後にブレイクアウトの利確について。
ブレイクアウトを狙ってエントリーした場合、波に乗っている分、利が乗るのが早いです。
そして、あまり欲張らずに、さっさと利確するのがオススメです。
下の記事で説明しているリスク/リターン比率、ブレイクアウトの場合、損切りと利確については、1:1くらいで考えて、あまり引っ張りすぎないのがよいでしょう。
■参考記事
→リスク/リターン比率 FX初心者は、これを押さえておかないと負けます!
このチャートだったら、86.65で売りエントリー、損切りを87.25あたりに置いて、86円付近で利確して、さっさとゴチするのが良いかな。
または、半分のポジションを、さっさと利確した後、残した半分の、損切りラインをボリンジャーバンドの中央線あたりに置いて、もう少し持ってみてもいいですね。
ただ、下で売っている分、あまり有利なポジションではないので、素早く利確するなり、ポジションを残すにしても、損切りラインも引き下げるなど、利確については、上手く対策しましょう。
利確については、下の記事で詳しく書いてるので、こちらも参考にして下さい。